1枚で済ませられることの良さ
43インチ4Kディスプレイは、21.5インチフルHDディスプレイを4枚並べることと実質同じであることは何度も書いてきましたが、ベゼルなしで好き勝手にウインドウを大きくしたりできる点で圧倒的に快適性は高いと思います。
トレーダーなどで決まったチャート(画面)を表示する人だとあまりメリットはないかもしれませんが、資料を参照しながら文書作成をしたり、データ打ち込みする方にとっては好きな場所に表示できるので快適に感じると思います。
気分によってメインに使うウインドウを右上に表示したり、左下に表示したりすることで、同じ姿勢を取らずに済むので肉体的な疲労も減りました。
机の奥行が80㎝以上あったほうが快適ではあると思いますが、モニターアームを使う場合は60㎝でも問題ないです。A4の資料を縦に広げて作業するスペースは十分に確保出来ます。むしろ幅が120㎝ないと厳しいです。
微妙だったところ
・モニターアームを使わないと首が死にます
モニターの下にキーボード等を置く人も多いですが、私はモニターの下辺を机と同じ高さまで下げるべきだと考えています。
モニターを見上げる姿勢は首に非常に悪く、顎を引いて背筋を伸ばす理想的な姿勢を実現するには、モニターを下に見るくらいの姿勢がベストです。
LG 43UN700の付属スタンドは高さ調整が出来ないポンコツなので、机の広さに関係なく、モニターアームは必須であるというのが私の結論です。
これを付属スタンドで出来るメーカーはEIZOくらいなので、LGだけのデメリットという訳ではないですが。
・PBPはほぼ使わなかった
私のPBPの使用用途が本来の使い方ではないということもありますが、ほぼ使いませんでした。
PBPで画面を分割するより一本のケーブルで4Kとして使いながら、Windowsのウインドウリサイズ機能を使ったほうが便利でした。
録画ソフトで1つの画面を全画面表示してフルHDサイズで録画したいという場合は、PBPを使って画面を分割したほうがやりやすいくらいで、普段の使用では制約が増えるのであまり便利ではなかったです。
・PIPは使い物にならない
PIPで他デバイスの画面を表示できますが、解像度がフルHDで表示できないので、MacBook Proの画面を表示させたら滲んでしまいまともに使うことは出来ませんでした。
設定次第で何とかなるのかもしれませんが、私は使うことを諦めました。
・LG付属ソフト(OnScreen Control)は使い方によっては便利でした
OnScreen Controlではウインドウの分割設定(Screen Split)と、モニター自体の設定変更が出来ます。
Screen Splitは4分割だとWindowsのリサイズ機能に比べて、ウインドウ間の隙間が出来てしまって微妙なのですが、特殊な分割をしたいときは結構便利なので使うようになりました。
モニターの設定変更機能も有用で、輝度変更したいときはソフト上でやったほうが圧倒的に速いです。
これはLGのダメなとこでもあるのですが、リモコンで100→50に輝度を変えたいときは8秒かかってしまいます。長押ししていたら10ずつ変わるということはなく、永遠と1ずつ減っていきます・・・・(ナンデ)。
まとめ
43UN700の機能的なレビューというより、43インチ4Kモニターについての感想になってしまいましたが、43UN700自体はIPS液晶+アンチグレア+一応HDR対応+発色もまともなほう、とスペックも揃っていて、7万円を切っているという点でおすすめであるということは変わりありません。
上述の通りモニターアームは必要であると思うので、安くなっている2本足スタンドの43UN700T-Bを購入するのも良いかもしれません。 (前モデルの43UD79は、セール時に2本足モデルが10,000円安くなるといったことがあったので要チェックです)