MENU
カテゴリー

経営者目線でのダイナースの良さ&明細の違い【ビジネス・アカウント】

<景品表示法に基づく注記> 当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

ダイナースクラブ プレミアムカード、通称「黒茄子」と呼ばれるダイナースクラブが発行している最上位カードですが、年会費143,000円と高額で、アメックスプラチナカードと真っ向から対決するカードです。そんなダイナース プレミアムカードの最大の売りはマイル還元率1.5%であると思われがちですが、私が考える最大のメリットは、ビジネス・アカウントと呼ばれる経費決済用カードを追加発行できるオプションの存在です。

※私はダイナース プレミアムを保有していますが、基本的に他のダイナースクラブカードでも同様のことが言えます。

目次

ビジネス・アカウント

ダイナースは高所得者に向けて発行しているだけあり、基本的に与信枠が大きめです。アメックスと同様に明確な枠は定められておりませんが、途上与信を頻繁に行っている様子はなく、常にある程度の枠がある印象です。ブランド品を同一日にオンラインで複数購入した時は不正利用の疑いでダイナースから電話が掛かってきたことがありましたが、それ以外では一切止められたことはないです。この大きめの枠を追加の審査不要で手に入れることが出来るのは素晴らしい点です。次の項から特徴を見ていきます。

画像: https://www.diners.co.jp/ja/cardlineup/ba.html

引き落とし口座は個人/法人口座どちらにも設定可

ビジネス・アカウントは税込み2,200円で追加出来る経費決済用カードで、個人用のカードとは別明細になります。請求は個人用カードと合算されて個人名義の口座から引き落とされるように設定することも出来ますし、法人口座などの別口座にすることも可能です。平のダイナースクラブカードや銀座ダイナースクラブカードなど、他のダイナースでも同様にビジネス・アカウントを利用可能です。(一部提携カードは発行不可)

ポイントは移行することで合算が可能

ビジネス・アカウントで利用した分は、個人用カードと別に貯まりますが、商品交換から移行することで個人用カードで貯まったポイントと合算させて利用することも可能です。税務的には、一般論として、経費決済で貯まったポイントはその法人の収入として認識されるので、個人用カードとは別のポイントとして貯まるのは安心です。個人用カードを経費決済で利用することが宜しくないのは、こういった点が理由の一つでもあります。

ETCも5枚まで発行可能

また、追加でビジネス・アカウントに付帯するETCカードを年会費無料にて申し込むことが可能ですので、交通費の精算も別明細になり簡単に行えるようになります。1枚のビジネス・アカウントカードに対して5枚までETCカードを発行可能ですので、早々困ることはないでしょう。

社員用のカードは発行不可

ビジネス・アカウントカードはあくまで本会員のオプションとして提供されており、メインターゲットが医師・公認会計士・税理士などの小規模事業主向けですので、追加の社員カードを発行することは出来ません。それらをお求めの場合は、ビジネスカードを発行する必要があります。ダイナースではダイナースクラブ ビジネスカードとして、年会費29,700円のカードがあります。逆に1枚だけで大丈夫な方は、ビジネスカードではなく、ビジネス・アカウントカードを利用したほうが、26,400円で済むので安上がりです。

ポイント還元率は高いけど・・・

特にダイナース プレミアムカードは高く、マイル還元率1.5%です。少し前まではベースで2%で、リボ技を駆使出来た時代は3%ありましたので、それらを経験した方はかなり改悪されたと仰っています。ですが、それでもライバルと比較してかなり高い水準です。(ANAマイル還元率だけで見たらANA VISA プラチナカードが一番ですが・・・)

事業タイプにも依りますが、経費決済は生計費決済に比べて決済額が高くなる傾向があります。しかし、提携カードを除くダイナースクラブカードでは、ANAマイルへの移行上限が年間4万マイルまでと定められています。ですので、プレミアムカードの場合は、約267万円を決済した時点で移行上限へと達してしまいます。これは大きなデメリットです。ANAマイル以外のマイレージプログラムでは移行レートが半分になり、金券などへの移行は1ポイントが0.3~0.4円の価値となってしまうので悩ましいところです。ポイント自体の有効期限はなく、カードを保有している限りは維持されるので、少しずつ使うマイレージプログラムへ移行するのが良いのかもしれません。

結論として、決済額が大きくポイントを気にする方は、ANA提携のダイナースクラブカードを発行したほうが良いでしょう。そうなると、コンパニオンカード(mastercard)を発行出来ないというジレンマが生じますが・・・。

私は、後述する明細の見やすさと、デスクの対応、不正利用に対する安心感から、ダイナース ビジネス・アカウントカードを選んでいますが、ポイントを最重要視する方は違う選択肢も有りです。

明細の見やすさ

ファイル名

経費決済をする場合は、明細をExcel形式でダウンロードして顧問税理士へ送り、精算して貰いますが、カード会社によって明細のファイル形式が異なります。

例えば、アメックスでは基本的にPDF形式でしか明細を閲覧出来ず、.csv形式では3か月分しかダウンロードすることが出来ません。これではまともに使えません。以前は、アメックス ビジネス プラチナカードを利用していましたが、これが最大の理由で解約しました。

対して、ダイナースでは15か月分までPDFまたは.csv形式でダウンロードすることが出来ます。さらに、アメックスではダウンロードしたファイルのファイル名が「ofx.csv」となり、何の明細なのかが分からなくなってしまいます。

一方でダイナースの場合は、ダウンロードした日時と対象の明細の年月日がファイル名に自動で入力されるので、非常に分かりやすいです。

eStatement_明細の年月_ダウンロードした年月日時.csv

こういった細かい面での使い勝手が、クレジットカードには重要だと私は考えていて、不満があると長く使うことは出来ません。

Excelファイルの中身の質

アメックスはこちら(あんまり使っていないのでそもそも決済回数が少ないですが)、

ダイナースはこちら、

一目瞭然だと思いますが、アメックスの明細は正直意味が分かりません。追加カード分の明細が出てきませんし、情報量が少なすぎます。一方で、ダイナースの明細はお分かりの通り十分に見やすく、Excelとしての体裁も整っているように感じます。

最後の1枚を選ぶならダイナースクラブ プレミアムカード

この記事では、事業主という立場からのダイナースの良さを語ってきましたが、私は現役を引退して、1枚だけステータスカードを残すというシチュエーションになったら、ダイナースクラブ プレミアムカードを選ぶと思います。

24時間365日使えるカードデスク、対応力の高いコンシェルジュサービス、付帯保険、大きな利用枠、mastercardであるコンパニオンカード、落ち着いたブランドイメージと券面デザイン、十分なホテル優待、グルメ優待・・・etc。これらのステータスカードとして必要十分条件を備えたカードでありながら、細かいところの使い勝手が良いことを考えたら黒茄子が最善手に思います。

ラグジュアリーカードも良い線を行っているとは思いますが、金属カード1枚しか発行出来ないので困るシチュエーションが出てきますし、アプラスの基幹システムの使い勝手が余り宜しくないので、今のところは究極の1枚になり得ません。(カードデスクが24時間365日じゃないのも。)

アメックスも同様に、Webサービスは使いづらいですし、国際ブランドがアメックスな時点で選択肢から外れてしまいます。(アメックスのスマホアプリは最も使いやすいものであると思います。)

ある種消去法的な選択ですが、1枚だけ年会費が高いステータスカードを持つとするなら、ダイナースクラブ プレミアムカードをお勧めしますし、私は選ぶます。最後までお読み頂きありがとうございました。

ブログランキング・にほんブログ村へ
目次