さて、本日よりヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード並びにヒルトン・オナーズ プレミアム・カードの申込みが開始されました。ヒルトンの提携クレジットカードは以前までは三井住友カードより発行されていましたが、今回よりアメックスから発行されることとなります。本記事では、三井住友カードから発行されていた際の特典(お持ちの方は2022年2月28日まで使えます)と比較した上で、アメックスプラチナなどとも比較していきます。
- ダイヤモンドになるほど泊まらないけどダイヤモンドがどうしても欲しい人はプレミアムで200万円決済(ただし2023年3月まではダイヤモンド会員が多い状況)
- とりあえずゴールドになりたい人は平カードがコスパ良さげ(ヒルトンのゴールドは朝食無料が付いてアプグレを結構貰えるので良い感じではある)
- ポイントはヒルトン宿泊以外では使い物にならない
- アメックスプラチナ持ってる人はFHRと付帯ゴールドステータスで十分なので不要そう
- 入会キャンペーンは営業担当経由が良さげ※当方も一応可能です(3月現在通常の紹介プログラムに掲載なし)
特典リニューアル
三井住友カード時代には、ヒルトンオナーズVISA、VISAゴールド、VISAプラチナの3種類でしたが、事実上最下位のカードが廃止され、ゴールドがヒルトオナーズアメックスに、プラチナがヒルトンオナーズアメックスプレミアムになったイメージです。
VISAゴールドとの基本的な特典の比較
ヒルトンオナーズVISAゴールド | ヒルトンオナーズアメックス | |
券面 | ||
年会費 | 14,150円 (家族カード 1,100円) | 16,500円 (家族カード1枚まで無料) |
ステータス | ゴールド ※基本会員のみ? | ゴールド ※基本会員のみ |
HPCJ優待 | — | 10,000円/年で入会可 (通常25,000円/年) |
ポイント還元率 | 1,000円につき10ポイント | 100円につき2ポイント (ヒルトン利用時は3ポイント) |
更新特典 | 1,000ポイント | 年間150万円以上決済で ウィークエンド無料宿泊券 |
年会費は微増となりますがHPCJへ優待料金で入会することができますので、VISAゴールドをお持ちの方でしたら平ヒルトンアメックスへの乗り換えはアリに見えます。HPCJに入会すると、ヒルトンへの宿泊で利用可能な5,000円分のギフト券を2枚、計10,000円分貰えるので、実質無料となります。
VISAプラチナとの比較
ヒルトンオナーズVISAプラチナ | ヒルトンオナーズアメックスプレミアム | |
券面 | ||
年会費 | 67,500円 (家族カード無料) | 66,000円 (家族カード3枚まで無料) |
ステータス | ゴールド (年間120万円以上決済 or 年間10滞在/20泊以上でダイヤモンド) ※基本会員のみ? | ゴールド (年間200万円以上決済でダイヤモンド。 条件達成後3ヶ月を目安にダイヤモンドへ) ※基本会員のみ |
HPCJ優待 | 自動付帯 | 初年度無料 + 次年度以降10,000円/年 (通常25,000円/年) |
ポイント還元率 | 1,000円につき10ポイント | 100円につき3ポイント (ヒルトン利用時は7ポイント) |
更新特典 | 1,000ポイント | 年間150万円以上決済で ウィークエンド無料宿泊券 + 300万円以上決済するとさらに1枚 |
プレミアムカードの方は以前のVISA時代のほうが良いと思われる方のほうが多そうな特典となっています。更新特典のウィークエンド無料宿泊と、ダイヤモンドステータス付与の決済額条件が厳しくなった点をどう評価するのかがキーとなります。また、HPCJが有償となったので実質的な年会費は76,000円と考えるべきです。
ヒルトンオナーズポイントの1ポイントの価値は0.3円程度と見積もられるので、円換算のポイント還元率は1%程度と微妙であり、税金等の支払いでは半減してしまいます。SPGアメックス(Marriot Bonvoyプログラム)と大きく異なり、ポイント移行先が乏しく、移行レートについても下記の通り非常に悪い為、事実上ヒルトンのみでしか利用出来ません。
ウィークエンド無料宿泊
今回から登場するウィークエンド無料宿泊ですが、この特典を利用する際にはいくつか注意事項があります。こちらの特典は、金・土・日曜の夜のみ利用可能となっており、カテゴリーの指定はありませんがスタンダートルームに空きがある場合にしか泊まることが出来ません。今の所、国内では除外施設はありませんが、特典利用除外ホテル(ヒルトン公式HP)も存在しています。この特典を複数持っている場合は、連続して利用できるので週末2泊3日の旅程を組むことも可能です。
マリオット(SPGアメックスの特典)とは異なりカテゴリーの縛りがないことがポイントですが、週末のみとなる為に出張などと絡めて上手く使うのは難しくなります。(プレミアムカードの場合)連泊の為に2枚確保するには月平均25万円以上決済することが必要ですので、一般的な方ですとメインカードとして使う必要があるのも忘れてはならない要素です。
審査基準の変化に伴うゴールド会員増加の可能性
三井住友カード発行の時代では、ゴールドカード以上で原則30歳以上の基準がありましたが、アメックスでは20歳以上と大幅に年齢基準が緩和されました。年会費的にも大差がないので、ヒルトンゴールド会員になれる層は大幅に増加したと考えられます。
具体的な審査基準は非公開ですので滅多なことは言えませんが、他のアメックスカードと大きく異なることはないと思われます。20歳以上の会社員・自営業等であれば十分に審査通過する可能性があります。
入会キャンペーン (2021.08.10 最新)
ヒルトンVISAカードからの切替で初年度無料(6月30日まで)
また、現在三井住友カード発行のヒルトンVISAカードを持っている方は、現在お持ちの券種に応じて初年度無料でアメックス発行のヒルトンカードを持てます。
こちらよりご確認ください(ヒルトン公式HP)
年会費3,225円のクラシック会員の方は特に、ヒルトンゴールド会員になれるカードを初年度無料で申し込むことが出来るので切替を強くオススメします。
他券種をお持ちの方でも現カードの更新タイミング次第では、初年度無料を上手に使って切替えたら良いかもしれません。今現在の三井住友カードからのサービス提供は2022年2月28日までとなっております。参考までに。
アメックスプラチナから乗り換えるべきか?
結論から申し上げると、乗り換える必要はないと思われます。アメックスプラチナの最大のメリットは、当ブログでも何度か取り上げています通り、家族会員であっても本会員と同水準で特典を利用出来ることです。マリオットもヒルトンもゴールド会員になれますし、FHRも利用出来ます。優れた保険(家電保険など)も補償対象になりますので、万が一の際も安心です。
一方、ヒルトンアメックスは基本会員のみがステータスなどの特典付与対象となりますので、家族カードは無料であっても年間決済額をクリアするための一助としかなりません。毎回家族が揃って泊まるのであれば、1人がステータスを持っていれば問題ないのですが、何かと各自がステータスを持っていると便利です。
アメックスの場合は家族カードの発行条件に同居有無が含まれていないので、遠く離れた両親や子にプラチナの家族カードを渡して、好きに使ってねということが出来ます。
またホテルを広く浅く楽しむ場合は、FHRが何かと便利でして、ヒルトンダイヤモンドまで目指さなくてもFHRの特典で十分だと思うことが多々あります。
まとめ(持つべき人)
アメプラを持ち上げましたが、夫婦2人だけでしたらオーバースペックかもしれません。例えば、パートナーにSPGアメックスを持ってもらいながら、自身はヒルトンアメックスを保有するといった手もありかもしれません。これでしたら計50,600円で2つのゴールドステータスを活用できますし、年間200万円決済が達成出来るのであれば、計100,100円でヒルトンはダイヤモンドになります。ダイヤモンドを狙う場合は、ヒルトンアメックスの家族カード無料が大きなメリットとなりますね。
マリオットでは、メズム東京でマリオットプラチナ会員がラウンジ利用不可となった件のように、今後ステータスの価値が大きく変わりそうです。最上位ステータス以外の価値が相対的に大きく下がり、中間ステータスはないよりもまし程度になってしまうかもしれません(ゴールドは現在でもそんな印象ですが)。
ヒルトンではダイヤモンドが最上位となっており、HPCJなどマリオットとは毛色が違いますので、同じことにならないと思いますが、どこか一つのホテルチェーンに絞るのはリスクが高いなと思ったりもします。VISAプラチナをお持ちの方は特に、次の更新でどうするか悩ましい点がありますね。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。