アメックスの限度額
アメックスは利用限度額がないということで有名ですが、それは無限に使えるという意味ではなく、一律ではなく会員それぞれの目安額が適時設定されているという意味です。
アメックスは途上与信を頻繁にかけており、通常で3か月おき、怪しい会員に対しては毎月途上与信をかけています。その途上与信の結果に基づいて目安額が設定されています。また、決済内容も目安額へ大きく影響を与えています。
例えば、特急券などの金券・高級時計・換金性の高い雑貨類などを頻繁に購入していると、目安額を大きく減らされることが多数報告されています。実際に、換金性の高い商品を購入する際は、事前にカードデスクへ連絡して承認を得たほうが良いという案内がされています。
利用可能額の確認と目安額は異なる
これも誤解されやすいポイントですが、アプリやWeb上で確認できる利用可能額は目安額ではありません。利用可能額で「500万円利用可能」と出ても、実際にデスクに確認すると「あなたの大体の枠は100万円です」と言われる事例が多数あります。
利用可能額はあくまで一時的にかつ簡易的に確認するためのもので、購入する品物やサービスによっては弾かれる可能性があります。目安額は保守的な利用可能額と解釈すると良いです。
利用可能額の確認は簡易版事前承認
これは一部で言われている話なのですが、利用可能額の確認は事前承認なので無闇矢鱈にやるべきではないということです。
実際に、最初500万円と入力してGood News!が出た後に続けて500万円と入力すると利用不可の案内が出ました。このことから内部的に入力した金額が積み重なっていることが読み取れます。3日程度でリセットされているようですが、実際には利用しないのにこの利用可能額確認を頻繁に行っていると、アメックス的にはよく思われないでしょうね。
仮に利用可能額確認が事前承認だとすると、上記の目安額より大幅に上回る金額が利用可能と表示されることに納得がいきます。(申請をすれば一時的に)利用が可能な金額と解釈すべきでしょう。
一般的な与信システムとは異なることを理解しよう
利用可能額と目安の違いについて述べてきましたが、「アメックスって面倒なカード会社だな」との感想を抱かれた方も多いかもしれません。
しかしながら、変動的な与信システムを採用してるおかげで枠が増えやすいのも事実です。事前入金制度を活用することで、この問題はクリアできますし。当日連絡して15時までに入金すれば、その日のうちに枠が回復し利用可能になるのは、他社カードと比較してもメリットです。(一部のカード会社は事前入金を認めていませんし、繰上げ返済しても翌支払日まで枠が回復しないなんてところもあります。)
利用制限されると利用可能額確認ページに1円単位で表示される
アメックスは、信用状況が悪化しているとアメックスが判断した会員に対して、一律の目安額設定を行っています。これの原因は色々あるようで、延滞(CICに記載された他社情報含め)や、決済内容(換金性が高い商品の頻繁な決済)が大きく影響していますが、いまいち心当たりがない会員に対しても送られることがあるようです。この利用制限は、数ヶ月程度で解除されるパターンが多数ですが、通帳や給与明細などを提出することで再審査を要求することが可能です。
利用制限をされると1円単位で現在の利用可能額が確認できるようになります。
一般的なクレジットカードと同様に明細に上がってきていない分の利用分が減らされて表示されるので、今どのくらい使っているか分かります。ある意味便利ですね…。事前入金を行うことで設定された枠より多く使うことは可能ですので、気分は良くありませんが大きな問題ではないかもしれません。
アメックスオファーと紹介プログラム
しかしながら、利用制限されるとアメックスオファーと紹介プログラムが利用不可になります。
提携カード(MUFGやセゾンなど)も利用できるタイプのキャンペーンは、専用サイトでカード番号を入力して登録することで利用が可能になりますが、プロパーのみのオファーは届かなくなります。
元々、アメックスオファーは届く会員と届かない会員がいますが、利用制限された場合一切来なくなります。かなり元が取れる特典ですので、利用できないのは大きな痛手ですね。
紹介プログラムも同様に、「現在利用不可です」との表示が出て利用できなくなります。
まとめ: アメックスは綺麗に使おう
今まで紹介してきたように、アメックスは途上与信を高頻度で行い、会員の与信力を厳密にチェックしています。
スーパーやコンビニなどの日常使い、ホテルや食事などのエンターテイメント、公共料金などの固定費はスコアが高いと言われています。一方で、金券やゲーム課金、(素性が怪しい場所での)飲み代などはスコアが低いとも言われています。
神経質になりすぎる必要はありませんが、入会直後などの信用力が低い状態の時にこれらのスコアが低い決済ばかりしなようにしたほうがよいかもしれません。利用可能額と目安額の違いを理解して、目安オーバーな買い物をしすぎないようにも気をつけることをおすすめします。
残念なことに、気を付けていても利用制限されてしまう場合もあるでしょう。特に、今回のコロナ禍のように、情勢が不安定なときは全体で与信枠が下げられるケースがあるようです。止められないことに越したことはないですが、本記事のことを理解していると理由がわかりやすいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。