はじめに
ラグジュアリーカードが事前入金制度を開始し、柔軟な運用ができるようになるようです。一方でライバルと比較して微妙な点もあるようなので、その点を考えていきたいと思います。
正式なサービス開始は10月中旬とのことです。(正式告知されましたらアップデートします)
何時ものように、突っ込みどころがございましたらご連絡いただけると幸いです。
事前入金制度とは
事前入金制度は、予め指定口座へ決済予定の額を振り込むことで、定められた利用可能枠を超えた金額でも決済できるようにするものです。
高額な時計や、ジュエリー、車などを購入するときに利用するもので、カード会社によって様々な形で行われていますが、有名なのはアメックスです。
今回ラグジュアリーカードも、その事前入金制度を公式にスタートするとのことで案内が来ていました。
ラグジュアリーカードの事前入金制度は需要ありそう
ラグジュアリーカードは枠が渋めの発行が多いので、事前入金は強い要望が以前からあったことが容易に想像できます。なにより国際ブランドがMastercardなので決済できる場所が圧倒的に多いです!
高級店では、大抵AMEXやDinersに対応していますが全てではないですし、事業決済用カードとして利用しているビジネスカード会員にとってはなおさら有難いことでしょう。
ポイントは通常と同様に付与されるそうなので(当たり前ですが)、高額な決済の場面では以前より出番が増えると思われます。
一方で気になる点も・・・
この事前入金制度を担当する部署は、ラグジュアリーカードカスタマサポートセンターというところで、コンシェルジュとは別物になります。(2020/10/06現在の情報)
この部署は日曜祝日休みで午前9時半から午後6時までしか繋がりません。電話番号もコンシェルジュとは別で、どうやらアプラスの中に設置されている部署の様です。
ライバルカードであるアメックスプラチナでは、24時間365日繋がるコンシェルジュに依頼することができるので、これは忙しいビジネスパーソンにとって大きなマイナスポイントとなり得ます・・・。
さらにアメックスでは事前に連絡せずに入金することも運用上許されていて、雑に多めの額を振り込むことでデビットカードのように利用することが可能になります。ですが、ラグジュアリーカードの今回の案内では、担当者が決済日時・用途を詳細に伺うとの記載があるので、アメックスのようにカジュアルに利用できないことが予想されます。
まとめ
ラグジュアリーカードがデポジットに対応するのは非常に大きな前進で、富裕層のユーザーの期待に応える改善点です。ですが、細かいところで微妙な点が見受けられるので、痒い所に手が届くような改善を期待したいところです。
金属製で非常にハイセンスな券面デザインを誇る(カード番号を裏にしてほしいとかあるけど)ラグジュアリーカードですが、会員の期待に100%応えられるカードではまだないような気がします。